風水とは?

晋の郭璞(かくはく)の『葬経』(別名『錦嚢経(きんのうきょう)』)によれば、「『気ハ風ニ乗(じょう)ジテ散(さん)ジ、水ニ界(くぎられ)レバスナワチ止マル』古人ハコレヲ聚(あつ)メテ散ゼシメズ、コレヲ行(おこな)イテ止メルアリ、故ニコレヲ風水ト謂(い)ウ」とあります。

つまり、大地の「生気」は風によって散じ、水によって聚められるから、風を忌み、水を喜ぶわけで、古(いにしえ)より堪輿学(かんよがく)を知る者は、特に蔵風聚水(ぞうふうじゅすい:風ヲ蔵(おさ)メ水ヲ聚(あつ)メル)に気を配ったわけです。

「生気」は無形無象のものですから、これを蔵めるには二つの角度がある。一は「巒頭(らんとう)」で、二つには「理気(りき)」です。

「巒頭」とは山水の形勢からその地の生気を判断する方法で、山明水秀(さんめいすいしゅう)、山紫水明(さんしすいめい)など山環水抱(さんかんすいほう:山に囲まれ、水に包まれた)の地は大地の生気が旺盛であり、秀でた風水をそなえています。

「理気」とは家屋や墳墓の坐方向方及び五行・八卦の相生相剋の原理から生気の所在を推測するおもむ方法で、吉に趨(おもむ)き凶を避けるためのものです。

移転の相談を受ける時、依頼客の尋ね方が日本と中国とでははっきり異なります。

ほとんどが転居先の方位の吉凶を問うぐらいであり、これに反して中国の依頼客は、移転の方位よりもむしろ家屋そのものの向き、間取り(理気)や地形(巒頭)の善し悪しや吉凶を問います。